2006.3.25 Ohba-Joshi Park Lens Test 大庭城址公園
Spring has come and many flowers start blooming. New lens test on a clowdy
day.
春の花がいっせいに咲き出しました。午前中に作ったマウントアダプタのテストをかねて近所の公園に出かけました。
Ernemann Detektiv Aplanat 1:6.8 F=13,5cm 571282
すごいハレーションで曇り空を入れた写真は撮ることができません。深いフードをつけても改善されません。ハレーションさえ起きなければシャープなレンズなのですが。多分私のカメラシステムの問題だと思います。CMOSセンサーからの反射を何とか防がないといけないのでしょう。大正9年のアプラナートなので、カメラのハレ切り性能が問われているようです。ちょっとアオッてやると、うまくハレーションを画面の外に逃がせる場合があります。昔の人カメラは大きくライズ出来るようになっていますが、ハレーション防止用だったのかもしれませんね。
BAUSCH & LOMB OPTICAL CO. RAPID RECTILINEAR (around
160mm)
こちらもハレーションがすごい。まるで霧の中です。バックが暗くないとまずいようです。明治36年のレンズなのでしかたないですね。うまく写すと、結構シャープです。この時代は素人が写真を撮るのと、知識のあるプロが撮るのでは大きな差が出たのでしょう。
TESTAR ANASTIGMAT f:6.8 F=90 No 11690 (T C W PARIS)
これはトリプレットだと思うのですが、やっぱり激しくハレーションが出ます。曇り空だとどちらを向いても逆光になってしまうので、古いレンズにとっては悪条件なのでしょう。ところが、全部空だとあまりハレーション出ません。うまく写すとトリプレットらしいすっきりとした絵になります。大正12年のころはまだヘキサーは開発されておらず、小西六は外国からレンズを輸入していたようです。これは多分フランスのTCW社製。
J H Dallmeyer LONDON 3D PATENT 1866 & 1909 TURN FOR SOFT
FOCUS No 93524 (around 300mm)
この日の悪条件に特製山本山鏡胴は耐えられないようです。ハレーションで全部真っ白けになってしまいます。一応海苔のカンの中には黒い画用紙が丸めて入れてあるのですが、鏡胴が長いので、それでも激しく反射しているようです。デジカメの場合、ゴミが恐くて起毛素材は使いたくありません。筒の途中にリブのようなものを入れて反射を止めてみようかと思います。
Jos. Schneider & Co Kreuznech No 276455 Schneider Xenar
1:4.5 F=21cm
太古のレンズの後でテッサータイプのクセナー(クスナー)21cm(昭和3年製造)を使うと、あまりの性能の良さに驚きます。逆光でもハレーションがあまり起きないので、安心して撮影できます。当時テッサーが絶賛された訳が良く分かりました。
WOLLENSAK - ROCHESTER VERITO 7 1/4 INCH DIFFUSED FOCUS F-4
No 8998
ベリートを普通に使ってもあまり良くなかったので、わざとWBを変えたり、露出を暗くしたりしてみました。ちょっとやりすぎかも。でも、他のレンズじゃ決してこんなふうに撮ろうとは思わないので、ここがベリートのいいところかもしれません。