EOS10D日記その25
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2008.8.7 欲しいレンズ38 セレナー 1.5/85mm
以前、中古カメラ市で何度かセレナー 1.5/85mmを触ってみたのですが、微妙な値段なので(ニコンの1.5/85mmやズマレックス1.5/85mmよりはだいぶ安いので、決して高くはないのですが)、買えないでいます。ズマレックスやキヤノン2/100mmのように、最初からレンズヘッドがはずれることが分かっていれば、ほぼ無傷でEOSに改造できるので買いやすいのです。セレナー
1.5/85mmの場合は情報が少なくて、レンズヘッドがはずせるのか分かりません。私の勘では、レンズヘッドをはずすことはできないと思います。そうなると、セレナー2/85mmのように、切断という乱暴な方法でしかEOSに改造できなくなります。美しいレンズを切断するのはあまりにも申し訳ないので、買えないわけです。ボロボロで安いのが見つかればいいのですが。
レンズの性能が分かる適当な作例が公開されていれば、それでいいのですが、残念ながらWebでは見つけることができません。絞り開放の拡大画像が見てみたいだけなのです。ところが、朝日ソノラマのクラシックカメラ選書37 “大竹省二のレンズ観相学”を見ていたら、このレンズの解説がでていましたので引用させて頂きます。
”撮影してみると、すばらしい解像力を持ち、特に開放値でも、淡いフレアの中に芯のある解像線を持っている。”
これはきっと素晴らしいに違いありません。
2008.8.6 欲しいレンズ37 ROSS XPRES 75mm f/1.9
1938年のROSS XPRESのカタログを見ると、中将姫光学さんの自慢のROSS XPRES 50mm f/1.9には、75mmも存在しているたようです。XPRESは全部F4.5であるとの先入観があり、f/1.9のカタログには全く気付きませんでした。これは、是非とも欲しいですね。でも、こんなところに書いてしまうと人気が出て買えなくなるかも。この記事を見てROSS
XPRES 75mm f/1.9を買われた方がおられましたら、後で私に貸して下さい。飽きてからでいいので。
2008.8.5 KIYOHARA VK70R
早稲田大学進学を表明していた桑田真澄を巨人が強行指名。巨人入りを希望していた清原和博は失意のうちに西武に入団します。清原はデビューした1986年に、本塁打31本、打率.304、打点78で高卒新人の歴代記録を塗り替え、新人王になります。この年、偶然にもキヨハラ光学からVK70Rというソフトフォーカスレンズが発売されました。1群2枚のベス単風レンズに興味を持ち、購入しました。当時はオリンパスのOM4を使っていたので、OMマウント。しかし、ソフトレンズというのはなかなか難しいので、ほとんど使うことはありませんでした。それにしても、大阪のPL学園の清原も桑田も巨人入りを希望というのは未だに釈然としません。阪神に入りたいというのなら分かるのですが。
オリックスの清原が引退を決意したとの報道を聞き、キヨハラVK70Rを使ってみようと思いました。幸いOM-EOSアダプタを使えばEOS
5Dでそのまま使うことができます。
絞り値の刻印と、VK70Rの刻印の間にあるギザギザの輪を回して、絞りを変えます。私は今ではフィルターは使わないのですが、昔フィルターを使っていた時は、絞りを変えるのにいちいちフィルターをはずさなければならないので、面倒でした。
ピントの距離指標は簡単なもので、距離の刻印はありません。ソフト加減を調整するため、無限遠よりかなら向うまで廻ります。
非常に軽いレンズです。
OMマウントは、バヨネットのロック解除レバーがレンズ側にあるため便利です。マウントアダプタをカメラに残したまま、レンズ交換ができます。EOSの絞り優先AEは、電気的連動がまったくなくても、うまく動きます。
2008.8.4 機関銃
歴史の本を読んでいると、戦争における死者がアメリカの南北戦争あたりから激増しているような気がします。これは機関銃という恐ろしい新兵器の開発が原因だと思われます。それまでのライフル銃では、玉を込めるのに時間がかかったので、武器で劣ってもいくらか勝機はあったのですが、1分間に200発以上撃てる機関銃の前では、無駄に死者を増やすだけになったようです。たとえば、1857年にインドで起こったセポイの反乱では、エンフィールド銃の薬包紙に塗られた油脂が牛と豚のものだという噂が原因となりました。エンフィールド銃は、薬包を歯で噛み切り、銃口から火薬を入れ、弾丸を押し込み、弾丸詰め込み用の矢で弾丸と火薬を銃身の奥に押し込むというものでした。一方1862年にアメリカのガトリングが発明した機関銃は、1分間に200発の連射が可能で、1866年に米軍に採用されると、イギリス、ロシア、日本などの軍隊にもあいついで導入されます。そして、この機関銃は、第一次世界大戦より前においては、アフリカやアジアの戦争において大きな犠牲を出すことになります。まず、アフリカの植民地戦争。ヨーロッパ列強の軍隊は少数でしたが、マクシム機関銃は1分間に660発も発射できたため、アフリカ人の必死の抵抗も簡単に蹴散らすことができました。1899年のボーア戦争では、イギリス軍もボーア軍も機関銃を使用しました。同年の米比戦争。1900年の義和団事件。そして1904年の日露戦争。近代的な武器をと強力な軍隊を持つ大国同士の戦争の始まりです。両軍が機関銃を使うという状況においては、攻撃をしかけた方により多くの犠牲者が出たようです。こうなると、兵隊の人数や士気もさることながら、武器弾薬の補給能力が勝敗を決めることになります。
2008.8.3 竹田正一郎氏
この前買った朝日ソノラマのクラシックカメラ選書15 ”ノンライツ・ライカ・スクリューマウントレンズ”を手にとってみたら、竹田正一郎=訳と書いてあるではありませんか。この前掲示板に書き込んで頂いていますので、慌ててWebで調べると、たくさん本や雑誌にライカやコンタックスのことを書いておられることがわかりました。朝日ソノラマのクラシックカメラ選書だけでも次の4冊があります。
コンタックス物語―ツァイス・カメラの足跡 (クラシックカメラ選書38)
ライカスタイルブック (クラシックカメラ選書21)翻訳
ライカレンズの見分け方 (クラシックカメラ選書19)翻訳
ノンライツ・ライカ・スクリューマウントレンズ(クラシックカメラ選書15)翻訳
2008.8.2 My eBay -> Favorites
今まで、eBayで単純に検索するだけだったのですが、あまり効率が良くありませんでした。eBayに詳しい深川精密工房のcharley944さんに教えてもらったのですが、次のようにして My eBay ->
Favorites を設定すると、自動的に検索して、欲しいものが出た時にメールで教えてくれるので便利だそうです。
たとえば"Cooke"のレンズを常時探したい場合、
1. eBayにログインする。
2. キーワードをカテゴリを指定して普通に検索する。たとえば、"Cooke"
"Cameras & Photo" [Search]
3. 16 items found for 'Cooke' の隣の [ Save This Search ] をクリックすると登録される。
4. My eBay -> Favorites を見ると登録されたキーワードの検索結果が表示されている。メールでもお知らせが届く
この方法であれば、まれにしか売りに出ないものでも見つけることができそうです。
2008.8.1 大失敗:画面の明るさの設定
ノートパソコンの液晶を暗めに設定して使っていたのですが、暗すぎるような気がして、標準設定に戻しました。そして自分のQTVRを見てびっくり。暗部のレタッチがボロボロではありませんか。今まで暗い液晶画面で見ていたため真っ黒だと思っていたところが実は真っ黒ではなくて、レタッチの跡がはっきり見えるのです。これは大失敗です。明るめのモニターでも、暗めのモニターでアラが目立たないようにレタッチしなければならない、ということに初めて気づきました。
2008.7.31 巨大EMS Hon Hai
EMS(electronics manufacturing services)企業の躍進はめざましいものがあります。EMSの最大手であるHon
Hai Precision Industry Co., Ltd.(鴻海精密工業,通称Foxconn)は、iPod,
、ニンテンドーDS、ソニーPSPやノキアやモトローラの携帯電話などの製造を請負っています。日経のTech-Onに記事が出ており面白かったので紹介します。この記事は登録しないと読めないと思いますので、登録がまだの方はお手数ですが登録してください。
この記事の中で最も興味を引くのは金型の記事です。普通は4〜6週間かかる金型を1週間から10日で作れるのだそうです。
これと直接関係はありませんが、これから連想するのは、レンズの金物の製造です。山崎光七氏がコンゴーレンズを作っていた昭和2年頃には、レンズを納める金物ができなくて苦労したようです。そのころは真鍮を旋盤で削ってスクリューネジを精度よく切るのが難しかったのかもしれません。コーティングができる前には、ガラスと空気の接する面を減らすため、4群のダブルガウスより3群のテッサーのトリプレットが多く使われた、というような話をよく聞きます。それはそうなのですが、実際古いダブルガウスのレンズを使っても、実用上問題になるとは思えません。それよりも、金物の製造が難しいことになどよるコストの問題の方が大きかったような気がします。
2008.7.30 Gauss-Tachar 2/75mmとSpeed Panchro 2/75mmの比較
Gauss-Tachar 2/75mmとSpeed Panchro 2/75mmの比較をしてみたところ、やはり似ているようですが、Speed Panshroの優秀さばかりが目立つ結果になってしまいました。コントラストが見た目の印象に近いのかもしれません。ハリウッドのカメラマンが愛用したのも分かるような気がします。Gauss-Tachar
75mmもなかなか良いのですが、強烈な個性のGauss-Tachar 100mmやSpeed PanchroやDallmeyer
Speedと比べられると、ちょっとかわいそうでした。
2008.7.29 竹田正一郎氏からのメッセージ
写真工業で”ドイツ写真工業史”という連載をしておられる竹田正一郎氏から掲示板にメッセージを頂きましたので転記します。まさか著者から直接メッセージが入るとは思っていませんでした。非常にうれしいです。産業革命以降においては、工業が歴史を動かしているといっても過言ではありません。工業の発展が戦争の理由であり、目的であり、手段であったとも言えます。そういう意味では、もっと産業史あるいは工業史がメジャーになってしかるべきだと思うのですが、残念ながら、そうはなっていません。写真工業史の本がずらっと並んだ図書館、などというものはありません。ですので、竹田氏の記事は貴重なのです。
タイトル: ありがとう
投稿者: 竹田正一郎
「拙稿をほめてもらって恐縮です。読者の声は貴重なので今後もよろしく。オカシイとこは遠慮なくつっこんでください。」
2008.7.28 欲しいレンズ16 Opic 3 inch または 4¼ inch (2)
Cooke Series O (Opic) 5.5 inchを買ってから既に2年ほど経ちます。この間、Opic
3 inch または 4.25 inchをずっと探しているのですが、未だに一本も見つけることができません。もちろん作例を見ることもできません。Opic
5.5 inchは一本だけ見ました。横浜のカメラ屋で売りに出ていました。世界は広いのに、うちと近所のカメラ屋にしかない(少なくともインターネットで公開されているものは)というのはとても妙な感じです。
もし、Cooke Series O 3 inch あるいは4.25 inch をご存じでしたら、ぜひご一報ください。ちなみに、1/4
はHTMLでは "¼"のはずなのですが、HTMLエディターがうまく扱えないようですので、少数表記としました。
2008.7.27 フラウンホーファー
写真工業8月号の”ドイツ写真工業史 第2回 ドイツ写真工業・南の原点”(竹田正一郎著)も前回に続き大変面白い記事でした。フラウンホーファーは幼くして両親を亡くして12歳で鏡工場に奉公に出たのですが、下宿していた親方の家が火事になって逃げ出したのを哀れに思ったバイエルンのマクシミリアン選帝候から18ダカットの見舞金が出たなどというエピソードは、非常に面白いです。また、1807年にベネディクトボイレンに光学ガラスの工場を開くとき、職工にフラウンホーファーが選ばれ、フラウンホーファーだけでは無理なので、スイスからガラス溶融の大物であるピエール・ルイ・ギナンを呼んで教えてもらった。ギナンとフラウンホーファーが作ったガラスが、ドイツで最初に作られた光学ガラスで1808年頃から市場に出た。このエピソードも大変気に入りました。キングズレークの”写真レンズの歴史”の内容を覚えている人は、ニヤニヤしながら読まれたのではないでしょうか。ギナンは1811年にスイスに帰ってしまうのですが、フラウンホーファーは1811年にガラスの屈折率を研究しているうちに太陽光線スペクトルの吸収線を発見し、後世に名を残すことになります。
2008.7.26 欲しいレンズ36 Cine-Xenon 100mm F2 (2)
安いCine-Xenonは見たことがないと昨日書いたところ、中将姫光学さんからeBayに割と安く出ているとの情報を頂きました。それでeBayを見ると、たくさん出ていました。結構安いです。カメラ屋のWebだけを見て高いと書いたのですが、片手落ちでした。eBayもちゃんと調べてから書かないといけないですね。
2008.7.25 欲しいレンズ36 Cine-Xenon 100mm F2
シネ用の100mm F2レンズはどれも素晴らしい写りのようですので、SchneiderのXenonも使ってみたいなぁと思います。ただ、結構高価です。安いのが出たら買おうと思っているのですが、安いのを未だ見たことはありません。
2008.7.24 Gauss-Tachar F2の構成図
http://www.exaklaus.de/astro.htmにGauss-Tacharの構成図が出ています。これを見ると、Taylor HobsonのOpicに良く似ています。Opicの構成図はkinoplasmatさんのホームページである http://www.oldlens.com/lenshistory.html に掲載されています。
Opicのカタログは http://www.cameraeccentric.com/html/info/cookecat/opic.html に掲載されています。Opic F2には 1.375inch, 2inch, 3inch, 4.25inch, 5.5inchのレンズがあったようですが、5.5inchしか持っていないので、他の焦点距離の写りがどうなのかは分かりません。4.25inchと3inchを探しているのですが、いまだかつて見たことはありません。どういうわけか5.5inchはもう一本売りに出ているのですが。
Gauss-Tachar 100mmとOpic 5.5inchの写りは似ています。この前借りたDallmeyer
Super-Six 4inchとも似ています。たぶんOpic 4.25inchも似たような写りではないかと想像します。
Gauss-Tachar 75mmはTaylor HonsonのSpeed Panchro 75mmに似ているような気がします。Speed
PanchroはまあだいたいOpicと同じと考えられますし、たまに混同されることもあります。ですので、Gauss-Tachar
75mmはSpeed Panchro 75mmと比較すれば良いのかなぁと思うわけです。
2008.7.23 Gauss-Tachar 2/75mmのキャップ
深いフードがついていると、レンズをキャップなしで持ち歩いても傷はつかないのですが、やぱり埃だらけになります。そこで、久しぶりに皮のキャップを製作。
いつもと同じなので、あっという間に完成。
完成図。
2008.7.22 Gauss-Tachar 2/75mm(2)
Gauss-Tachar 2/75mmはうまく改造されていて、最初どうやって分解するのか分からなかったのですが、やっと分かりました。
ここまでは簡単に分解できます。
レンズヘッドのスクリューに合わせて、ヘリコイドのスクリューを作ってあります。
後玉の反射。貼り合わせ面がはっきり見え、2群3枚だとわかります。
前玉の反射。ある面の反射の直径が大変大きく、他の反射はその中に入ってしまいますが、やはり2群3枚だと分かります。合計4群6枚のダブルガウスです。ガウスタッカーと書いてあるので、確認する必要はないのですが。
この刻印は正面から撮影すると、どういうわけか判読しずらいです。
2008.7.21 なぎら健壱氏
ぶねさんが土曜日に銀座松坂屋の第8回銀座・中古カメラ市に行ってきたというので、 Webを見てみたところ、なぎら健壱(フォークシンガー) × 赤城耕一(写真家)のトークショーがあるというので、見に行ってきました。無料で誰でも聞ける良心的なトークショーでした。内容は我々カメラマニアが普段話している内容とほぼ同じ。
Lordを手に語るなぎら氏。なぎら氏は写真集を2冊出しており、8月号のアサヒカメラにも登場しているそうです。相当のカメラマニアです。
ピクセル等倍。Gauss-Tachar 100mm F2はこんな条件でも繊細です。
DO楽というサイトに”有名人のお宝カメラ”という記事があると、ぶねさんに教えてもらいました。なぎら健壱氏のインタビューが掲載されています。
2008.7.20 @PAGES
ブロックグループに代わるレンタルサーバーを探したところ、@PAGESというのが見つかりました。無料です。容量は1GBと大きく、”1Gの範囲ならファイルサイズの上限はありませんが、一回の転送で1MByteを越えると5KByte/sに転送量を制限されます。”と書いてありました。ちょっと試してみたところ、快適でしたので、これに決定。5KByte/sというのは厳しそうにみえますが、一晩寝ているうちに全部転送可能な速度でしたので、実用上の問題はありませんでした。@PAGESのトップはhttp://www6.atpages.jp/~ksmtcom/
再構築は思ったほど大変ではなく、数時間で終了。前回引っ越ししたときに、引っ越ししやすいように少し階層を修正していたのを忘れていました。多少のリンク切れはありますが、ほぼ引っ越し完了。@PAGESに感謝。
@PAGESは少々広告が入りますが、QTVRの公開もできる、なかなか良いサーバーだと思います。現時点ではおすすめできます。他の無料のサーバーだと.movの掲載が禁止されていたり、1MB以上のファイルが禁止されていたりで、うまくいきませんでした。
2008.7.19 ブロックグループ閉鎖
ksmt.comの過去の記事はブロックグループの有料レンタルサーバーを利用していたのですが、最近アクセスできないので調べたところ、3週間ほど前に閉鎖されていたようです。この会社は1GBのディスクスペースを月250円ほどで借りられる格安サイトでした。最初に3000円を支払って、毎月250円づつポイント(残金)が減っていくシステムで、まだ1500円ほど残金がありました。もちろん返金はなく、何の連絡もなく勝手に閉鎖してしまっていたようです。メールでバックアップを促すことくらいすべきです。再構築を考えなければならないのですが、直前のバックアップがないと、ものすごく面倒です。
以下が閉鎖直前にブロックグループのトップページに掲載された文面だそうです。
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ユーザ各位
いつもBLOCKGROUPをご利用いただき誠にありがとうございます。
残念ながらこのたび2008年6月26日(木)をもってBLOCKGROUPを閉鎖させていたくこととなりました。
理由は、下記の通りです。
・採算性が確保できなかった
・AuthSMTPの仕組みがspamの踏み台とされた
・Subversionを使ったバージョン管理システムのニーズが低く他サービスとの差別化とならなかった
サービス開始から1年と経たずこのような次第になったことは誠に慙愧に堪えず、
弊社サービスを信じて選択していただいたユーザの皆様には深くお詫びするよりほかはございません。
しかし、採算が取れず、将来的にその見込みのないサービスをこれ以上続けていくわけにもいかず、
苦渋の選択となりました。なにとぞご了解いただかけますよう伏してお願いいたします。
サービスの停止は2008年6月26日23時59分となりますので、それまでに、サーバにアップしている
データはローカルにダウンロードして頂けますようお願いいたします。
その後は、他社のレンタルサービスをご利用いただけますようお願いいたします。
2008.7.18 Gauss-Tachar 2/75mm
ASTRO-BERLIN No 51635 Gauss-Tachar F:2 75mm
Gauss-Tachar 2/100mmがすばらしかったので、2/75mmをしばらく探していたのですが、ついにいいのが見つかりました。シリアルナンバーが100mmに近いので期待が持てます。
ニコンFマウントに改造してあります。割と小さくて軽いレンズです。
元はシネ用のようでして、深い専用フードが付いています。
絞りの刻印は数字が苦労して並べてあります。ペンタックスKのヘリコイド・エクステンション・チューブにネジ止めされています。大変軽量で、結構長く伸びます。
シネレンズらしい外観ですね。
フードをはずしたところ。
2008.7.17 ノンライツ(2) ズマール 90mm F1.5
ノンライツ・ライカ・スクリューマウントレンズ(マーク・ジェイムズ・スモール著、竹田正一郎訳、朝日ソノラマ)にビオター105mm
F2とズマール90mm F1.5の記載がありました。これは初めて聞きました。引用します。
”軍にとって重要な品目の一つは夜間偵察戦術に使えるレンズだが、これに当たるものとして、今のところは一つだけだが試作品、つまりフェアズフス(Versuchs)レンズといえるツアイスの、105mmF2のビオター(Biotar)がライカ・スクリューマウントで発見されているが、これにはコーティングもないし、絞りの羽根もない。また、ライツの90mm
F1.5のズマール --- これは恐らく、1940年のズマレックス(Summarex)のプロトタイプに当たるもの
--- も、多分、こういった目的のために作られたレンズだろう。ただ両方とも、残っている本数は少ないから量産された可能性は少ない。”
どうやら博物館で見る種類のレンズのようですね。
2008.7.16 ノンライツ(1)
ノンライツ・ライカ・スクリューマウントレンズ(マーク・ジェイムズ・スモール著、竹田正一郎訳、朝日ソノラマ)を読んでいたら、16ページに、”初期のメイヤーの1
5/8inch F1.8の距離計非連動のキノ・プラズマット”の写真が出ていたので、おお、F1.8のキノ・プラズマットがあるのか! と一瞬思ったのですが、よく見ると誤植のようです。最初、こんな誤植はやめてほしいなと思ったのですが、これは一種の編集テクニックかもしれません。16ページで既に眠くなっている読者を目覚めさせるのに成功しています。
2008.7.15 ROSS ROSSLYTE PROJCTION 5IN F1.9(到着)
ROSS LONDON 5IN f/1.9 ROSSLYTE PROJECTION LENS No 228632
ROSSの1.9/5"がイギリスを出てから5日で届きました。予想通り大きくて汚いです。直径8.5cm、全長15.2cm。
前後のフタを取ってみると、ガラスがきれいでした。
だいぶ使い込まれているようです。
簡単に分解できます。3群5枚(2-2-1)の望遠レンズです。第1群と第2群が10cmほど離れています。第2群と第3群5mmほどしか離れていません。プロジェクタレンズですので絞りはありません。第一群の裏にコーティングがかかっています。
第2群はほとんど屈折力がなく、収差補正だけをしています。第2群を取り除いても、焦点距離やバックフォーカスはほとんど変化しません。ただ、画像がはっきりするだけです。
レンズ構成図を書き起こすと、こんな感じです。曲率やサイズは正確ではありません。バックフォーカスが短い望遠レンズですね。
前玉の直径は66mmほどですので、ちょうどF1.9です。
後玉の直径も60mmほどあり巨大です。筒の太さは70mmほどです。最も太いペンタ67のヘリコイドチューブの内径が62mmほどですので、全く入りません。バックフォーカスはわずか50mmほどしかなく、EOSのフランジが44mmですから、ヘリコイドを使うことは不可能です。
ヘリコイドが使えない場合には、蛇腹を使います。昔はこればっかりでしたので慣れたもので、あっという間に完成しました。材料はそのへんにあったソフトケースと、そのへんにあったEOSマウントですので、製作費ゼロ円。
ガラスを磨くとピカピカになり、汚かった金属部分は車用のコンパウンドで磨くとピカピカになりました。イメージサークルが大きいので、多少アオッても平気です。シフトおよびチルトは自由自在にできますが、アオラナイというのはできません。
2008.7.14 日本カメラ博物館
地下鉄半蔵門駅の近くにある日本カメラ博物館に行ってきました。面白かったのは立体写真です。ここの立体写真はちゃんと作ってあるので、ものすごく立体に見えます。45度の鏡を2枚使う方式のようです。それと、朝日ソノラマのクラシックカメラ選書やカメラレビューの在庫がまだ少しあり、定価で販売してました。クラシックカメラ選書 15 ”ノンライツ・ライカ・スクリューマウントレンズ” という本を購入。1,785円也。Amazonの古本を調べると、4,908円(送料340円)と出ていましたので、300円の入場料を払ってもまだお得。
2008.7.13 Royal Mail
eBayで落札したROSSLYTE 1.9/5"はRoyal Mailでイギリスから7月7日に発送されました。日本に到着するまでは、Royal Mailでしか追跡することができません。7月10日の夜に日本郵便の成田国際空港支店に到着しましたので、ここからは日本郵便のEMSとして追跡することができるようになりました。安い物ですので、税関はすぐに通過し、11日の朝、成田空港を出ました。スウェーデンから送ってもらった時と同じですね。現物が日本に届かないと日本郵便のホームページで追跡できないというのは最初変な感じがしましたが、慣れるとそれなりに合理的かなぁと思います。
2008.7.12 ビヨンセ
ビヨンセの曲も聴かにゃならんと思い、ツタヤにあった"Live At Wembley"というCDを借りてきて聞いてみました。本来CDとDVDの2枚セットのようですが、DVDはレンタル禁止だそうで、CD1枚のみ聞けました。これはほとんど宇多田ヒカルですね。2004年の発売のようですので、だいぶ古いせいかもしれません。もうちょっと新しいCDを聞いてみなくてはいけないですね。
2008.7.11 スプリームス
天使にラブソングを2 (Sister Act 2)でウーピー・ゴールドバーグが、一番好きな音楽は女性ボーカルグループで特にスプリームス(昔はシュープリームスと言ったものですが、今はスプリームスと呼ぶそうです)だと言ったのが、どうも気になっていました。スプリームスはウーピーのようなゴスペル系やR&B系ではなくて、ちゃらちゃらした薄っぺらいポップスで、白人に媚を売っているようなイメージがあったからです。
最近遅ればせながらドリームガールズを見て何となく理由が分かりました。ウーピーから見ると、スプリームスには多分マーティン・ルーサー・キングと同じような意味合いがあったんですね。曲をわざと軽いポップスにして全米No.1を連発することにより、黒人の地位向上に貢献したというような描き方でした。白人にも受けるように歌からメッセージ性を排除し、商業的な成功を目指すというのは、結果的に正しい方向だったのかなぁと思いました。久しぶりにスプリームスの曲を聞いてみると、やっぱり軽いポップスでした。日本のポップスにも影響を及ぼしていたようです。
2008.7.10 ROSS ROSSLYTE PROJCTION 5IN F1.9(3)
外観は悪いのですが、レンズは大丈夫だとのこと。この写真を見ると、そこそこきれいかなと思ったのでした。でも、他の写真はバックのでこぼこの壁が写り込んでいて、レンズがでこぼこに見えるので、他に誰も入札しなかったものと思われます。もうちょっときれいに写真を撮ってeBayに出品すれば値段が上がりそうなものですが、それじゃ私が困るので、この程度で十分だと思います。
2008.7.9 ROSS ROSSLYTE PROJCTION 5IN F1.9(2)
外観はよくありません。セロテープでぐるぐる巻きにされていたようです。千円なのでしょうがないのです。でも、このレンズをきれいに再生するのは楽しめそうです。コンパウンドで磨くとか、皮張りにするとか。大きさは15cm
x 9cmくらいだそうでして、かなり太いので、うまくヘリコイドに取り付けられるといいのですが。
2008.7.8 ROSS ROSSLYTE PROJCTION 5IN F1.9
中将姫光学さんのRoss Xpres 2inF1.9レンズは、謎の多いレンズです。ROSS XPRESというと普通はF4.5のテッサー型(ツアイスの特許を回避するため、後玉を3枚貼り合わせにしたもの)なのです。F1.9という明るさからこの型ではないようなのですが、ROSSのF1.9が何なのか分かりません。ひょっとしたらDallmeyerのSuper-Sixと同じではないかとの推測もあるのですが、2 inchにしてはバックフォーカスが長いのです。Super-Six 2 inchならバックフォーカスが短くて一眼レフでは使えないはずなのですが、このレンズは使えるようなのです。
eBayを見たところ、ROSSのプロジェクター用レンズ F1.9が3本も売りに出ていました。
3 3/4 inch (95mm) f/1.9
SUPER "ROSSKOTE" 4 3/4 inch (121mm)
ROSSLYTE 5 inch f/1.9
とりあえず、3本とも開始価格である4.99ポンド(約千円)で入札しておいたところ、ROSSLYTE 5 inch f/1.9だけ落札できていました。外観にはかなり問題がありますが、レンズは問題なさそうなのですが。。。
2008.7.7 ヤシマ光学
ヤシカは1945年(昭和20年)に設立された八洲(やしま)精機製作所に始まりますが、それとは別にヤシマ光学という会社があったそうです。ヤシカのオーナーであった牛山善政氏の実弟の次三郎氏が設立者だそうです。”世界のM42マウントレンズ”の”M42マウントレンズの世界をいく”(宮崎洋司氏)から引用させて頂きます。
”M42マウントレンズをすべて絞り優先式AEで使えるように、との野望を抱いて開発したシャッター速度無段階制御式のヤシマEMC750(オサノンDigital
750)が唯一の機種であった(RONY EMC750名も存在)”
このカメラについていたレンズが、AUTO YASHIMA 50mm F1.7なのですが、EMC750の写真を見ると、AUTO
OSANON 1:1.7 f=55mmと書かれたレンズが付いています。なぜオサノンという名前になったのか、ちょっと興味があります。
2008.7.6 TOSHIBA-TOSNAR
多分東芝の写真事業部が、どこかのレンズメーカーのレンズを仕入れて北米に輸出し、Morris-Toshiba
Photo Productsという販売会社がアメリカで販売したレンズだと思われます。残念ながら詳細は不明です。"TOSHIBA
TOSNAR"ググってみても、私が書いた数日前の日記以外は何もひっかかりません。”カメラレビュー
No.38 プラクチカマウント”の中の”プラクチカマウント交換レンズ一覧表海外編”には次の6本が記載されています。
Toshiba Tosnar 28mm F2.8
Toshiba Tosnar 35mm F2.8
Toshiba Tosnar 135mm F2.8
Toshiba Tosnar 200mm F3.5
Toshiba Tosnar 35-70mm F3.5
Toshiba Tosnar 75-200mm F3.8
2008.7.5 ドリームガールズ
スプリームスのメアリー・ウィルソンの自伝を元にしたミュージカル”ドリームガールズ”、を元にした映画”ドリームガールズ”の中で、ザ・ドリームズ=ビヨンセの演じるスプリームスのダイアナ・ロス、が全米No.1となり一躍脚光を浴びる時、新聞記者がいっせいにフラッシュをたきます。多分時代設定としては、1964年(昭和39年)に「Where
Did Our Love Go?(邦題:愛はどこへ行ったの)」が初の全米No.1となった頃だと思われます。この時新聞記者の持ているカメラは、スピグラ、二眼レフ(たぶんローライフレックス)、そしてニコンFが混ざっています。ちょうどカメラの移行期であることが分かります。
ニコンFは1959年(昭和34年)に発売されましたが、最初はそれほど台数が売れず、”遡るニコン史”によりますと、
”因みにそのときのニコン商品の販売状況を見れば、「ニコン F 」は発売後すでに
9 年経過していたにもかかわらず、生涯台数の約 1 / 3 にあたる累計約30万台しか世に出ていなかった。”
発売後5年しかたっていない昭和39年の時点では、まだまだスピグラやローライが報道に使われていたということのようです。
ところで、1964年(昭和39年)というのはものすごい年ですね。
- 新潟地震発生。死者26人。オリンピックの年は地震が起きる?
- 名神高速 尼崎・栗東間開通
- 気象庁 富士山レーダー完成
- 東海道新幹線開業
- 東京オリンピック
2008.7.4 プラクチカマウント交換レンズ一覧表 シグマ
シグマは昔から他社にはないユニークなレンズを出しています。熱意の感じられるメーカーで、私は好きです。”カメラレビュー
No.38 プラクチカマウント”の中の”プラクチカマウント交換レンズ一覧表”から何本かピックアップします。
135mm F1.8 Y33,000.-
500mm F4 反射望遠 Y139,400.- (これは巨大な反射望遠です。レンズの写真を見たことあります。)
28mm F1.8 Y30,000.-
8mm F4 円周魚眼 Y68,500.- (360度パノラマ作成用に愛用しています)
15mm F2.8 Fish Eye Y60,000,- (持っていますが、最近出番がない)
14mm F3.5 Y75,000.-
2008.7.3 写真工業の新連載 ドイツ写真工業史
写真工業7月号から”ドイツ写真工業史”という連載がはじまりました。これはまさに私が読みたかった記事です。第一回から今まで聞いたことのないエミール・ブッシュ社の詳細な歴史が記載されています。たとえば、1863年にダルマイヤーが設計したトリプレットを発表したこと。カール・モーザーが1890年にゲルツからブッシュに転職してきたこと。てっきりモーザーがゲルツ在籍中に死んだのでフォン・フーフがゲルツに後任者として雇われたのだと思っていました。どうやらモーザーは1890年か1891年に一旦ゲルツからブッシュに移って何種類かのアプラナートを設計した後、1892年に亡くなったようです。モーザーが死んだのとフーフがゲルツに雇われたのが同じ1892年なのでまぎらわしいのですが、どうやらモーザーがゲルツを辞めてブッシュに行ったので、フーフを雇ったというのが真相のようです。
2008.7.2 プラクチカマウント交換レンズ一覧表 コムラー
”カメラレビュー No.38 プラクチカマウント”の中の”プラクチカマウント交換レンズ一覧表”をながめていたのですが、三協光機=コムラーががんばっているなぁと思いました。スペック的にも価格的にも。
35mm F1.8 定価Y13,800.-
85mm F1.4 定価Y27,800.-
100mm F1.8 定価Y10,800.-
135mm F2 定価Y32,800.-
2008.7.1 Taika Harigon タイカ ハリゴン
タイカ ハリゴンを検索すると58mm F1.2がヤフオク(Exakta)とアーセナル(Exakta)で2本売りに出ていました。どちらも高いですが、似たような値段ですので、これが相場なのでしょう。もうちょっと安くならんかなぁ。それより後玉がずいぶん後ろに飛び出しているようなので、EOS
5Dにつくかどうか微妙です。実物を見てから買った方が無難ですね。試したことある方がおられましたら、教えて下さい。
2008.6.33 KIRON 28mm f/2詳細情報
aufさんに教えもらったのですが、ちょっとレアなOMマウントレンズ達にKIRON 28mm f/2の詳細が出ています。
KIRON 28mm F2 Vivitar Series 1用にOEM供給していたものを改良したもののようです。
KIRON 24mm F2 中小レンズメーカーの意気込みを今に伝える逸品。
28mm レンズ対決 詳細な比較。分かりやすいです。
私も昔オリンパスOM4を愛用していました。こちらのサイトでもEOS 5Dを使った評価をされており、なかなか興味深く拝見しました。
2008.6.32 ASTROのM42レンズ
”カメラレビュー No.38 プラクチカマウント”の中の”プラクチカマウント交換レンズ一覧表”にASTROのM42マウントのレンズの一覧が出ていました。たくさんあるもんですね。望遠レンズ(Telestan/Fern、3.5/200mm
- 11/2000mm)を除くと、次のようなレンズがリストされています。
Gauss-Tachar F2 25/32/40/50/75/100/250mm
Color Astrar F2/150mm
Tachar F3.5/125m, F2.3/150mm, F1.8/150mm
Gauss-Tachar 25mm/32mm/40mmはM42マウントのフランジバックをどうやって確保しているのか不思議です。アストロの価格表を見ると、Gauss-Tachar 25mm - 100mmは16mmシネ、35mmシネ(Eyemo,
Mitchell, Arriflex)しか売られていなかったようで、"Reflex Viewer"付きのシネカメラ向けの価格は空欄です。”プラクチカマウント交換レンズ一覧表”にはリストされているのですが、”最大径x全長/重さ”が記載されていないので、実際には売られていなかったのかもしれません。
Gauss-Tacharの250mm F2は重量5.5Kg、定価7,900ドルというものすごいものです。アストロの価格表には記載されていません。是非写真を見てみたいものです。
2008.6.31 KIRON 28mm f/2はVivitarにOEM?
aufさんから、”この28mmもVivitarあたりにOEMされていたかもしれません.” とのコメントを頂きました。いかにもVivitarが興味を示しそうなスペックです。”カメラレビュー
No.38 プラクチカマウント”が届きましたので、その中の”プラクチカマウント交換レンズ一覧表”で調べてみました。
28mm 単焦点レンズは次のようなものがリストされています。全部書きだそうと思ったのですが、あまりにも多いので少し省略してしまいました。
### F1.8
SIGMA ZEN Aspherical 28mm F1.8
### F2.0
Kino Kiron 28mm F2
TOKINA PT28 28mm F2
VIVITAR 28mm F2
### F2.5
Sun V28 28mm F2.5
W-KOMURA 28mm F2.5
TAMRON 28mm F2.5
### F2.8
MAMIYA SEKOR 28mm F2.8
Olympus Zuiko 28mm F2.8
RIKENON 28mm F2.8
YASHINON 28mm F2.8
SOLIGOR 28mm F2.8
セスノン 28mm F2.8
スリコール 28mm F2.8
トップマン 28mm F2.8
SUPER OZEC Auto W28 28mm F2.8
シムコ 28mm F2.8
コシナ 28mm F2.8
ハニメックス 28mm F2.8
テフノン 28mm F2.8
オオサワ 28mm F2.8
マキノン 28mm F2.8
Aetna Auto-Coligon 28mm F2.8
Toshiba Tosnar 28mm F2.8
Prinz 28mm F2.8
ASTRANAR 28mm F2.8
EITAR 28mm F2.8
CARENAR 28mm F2.8
CPC 28mm F2.8
Owen 28mm F2.8
Quantary 28mm F2.8
SAMIGON KX 28mm F2.8
Prakticar 28mm F2.8
### F3.5
FUJINON 28mm F3.5
TAKUMAR 28mm F3.5
KOMINAR 28mm F3.5
Enna Lythagon 28mm F3.5
### F4.0
ISCO Westron 28mm F4
Schneider Curtagon 28mm F4
シグマのF1.8は非球面レンズを使っていますので別格ですね。
F2.0なのは、KIRON, TOKINAR, VIVITARの3本です。詳細を比べてみましょう。
KIRON 8群8枚 65.5x47mm 284g Y31,500.-
TOKINA 7群8枚 65x62mm 320g Y34,500.-
VIVITAR 構成不明 64x45mm 245g $191.95.-
VIVITARのレンズ構成が分からないので決め手に欠きますが、VIVITARが直径、長さとも小さく、重量も軽く、定価も少し安い(レートは160円なら同じくらい)ので、このレンズに関しては別物だと思います。ただVIVITARには他にもたくさん28mmレンズがあると思われますので、OEMの可能性を否定することは、もちろんできません。
2008.6.30 八仙堂 NIKON EOS マウントアダプタ
”八仙堂 NIKONレンズーEOS用 マウントアダプター”をヤフオクで購入。金5,640也(送料込み)。ヨドバシで買ったKindaiのマウントアダプタの約1/3の値段です。Kindaiのマウントアダプタはよくできており、愛用しています。ニコンFマウントに改造済みレンズを買うことが多くなり、酷使されています。最近ではニコンFマウントのレンズを3本持って出かける場合も多く、このアダプタが頼りなのですが、購入から2年が経過し、すでに数百回脱着をしているので、くたびれてきています。それにいちいちレンズを外して、アダプタをはずして、アダプタを取り付けて、レンズを取り付けてという手順を踏むのは面倒なので、もう一個アダプタを買うことにしました。それに近代のが壊れたときの保険という意味もあります。ヤフオクで見つけた一番安いのに決定。
左が八仙堂のこので、右が近代のもの。価格差は約3倍。
八仙堂のは簡単な構造です。厚さは同じですので、無限遠の問題はないようです。主な違いは周囲のギザギザと、ロック解除の方法です。近代のは高いだけあって、脱着しやすく、ロック解除も精密にできていますので、一個のアダプタを使って頻繁に脱着するのに向いています。一方、八仙堂のは頻繁な脱着には向いていませんが、安いのでたくさん買って全部のニコンFマウントのレンズに付けっぱなしにするのに向いています。例えば、2本しかニコンFマウントのレンズがなく、EOSでしか使うことはないのであれば、安いのを2個買って付けっぱなしにした方がいいでしょう。3本以上ニコンFマウントのレンズがあるか、今後買う予定があって、EOSでもニコンのカメラでも使うのであれば、近代のアダプタを買うのがいいと思います。
近代のアダプタのギザギザ。これがあるので脱着が簡単です。
2008.6.29 KINO PRECISION KIRON 28mm f/2
KINO PRECISION JAPAN KIRON 28mm f/2 MC 60106221
キノはキノでもキノ精密工業(株)のキロンです。キノ精密工業は24mm F2という大口径広角レンズを作っていたらしいのです。これは28mm
f/2のヤシカ・コンタックスマウント。前玉の直径は38mmほどと小さく、コンパクトなレンズです。ヤシコン・EOSマウントアダプタを使ってEOSならどのカメラでも使えますと言いたいところですが、どういうわけかEOS
10Dでは絞りの爪がカメラ内部と衝突して取り付けられませんでした。EOS 5Dには問題なく取り付けられます。こんなことがあるんですねぇ。
ちなみに、キノ精密工業(株)はメレスグリオ株式会社という名前で現在も精密光学機器の製造販売をされています。
割と近代的な外観。50mm F1.4の標準レンズのような外観です。
ヘリコイドも絞りもスムーズです。ひょっとしたら高級品だったのかもしれません。
ヤシコン・EOSアダプタは問題なく取り付けられます。
連動ピンがずいぶん後ろまで飛び出していますが、ミラーには衝突しない位置なので、EOS
5Dでは問題になりません。EOS 10Dではこの出っ張りがカメラ内部に当たって、取り付けることができません。ヤシコンで使う気がないのであれば、ピンを切り取れば解決します。
ただ、残念ながらというか、期待通りというか、無限遠調整ができていなくて、遠景にピントがあいません。無限遠の位置で、10mくらいのところにピントがあいます。サービスサイズのプリントだとこれで問題ないのかもしれませんが、デジタルだと許容できる範囲ではありません。期待通り、分解して調整ができます。
ネジ3本を抜くと、ここまで分解できます。なかなか効率的な作りですね。M42など他のマウントに簡単に取り換えることができそうです。無限遠の調整をしているのは中央下のスペーサーです。
スペーサーは0.8mmくらいで、ちょっと厚すぎるようです。多分半分くらいの厚さでいいと思いますが、これを削るのは大変なので、思い切って取り除くことにしました。これでかなりオーバーインフになります。
スペーサーが少なくとも1枚入る仕様のようで、ゼロ枚だと絞り輪が回りにくいのですが、ネジを少し緩めれば大丈夫です。
自動絞りの部分にはベアリングが使われていますので大変スムーズです。中の工作には高級感があります。
これで準備完了。EOS 10Dで撮影。10Dはほんのたまにしか使わないので、5Dと電池が共通というのは助かります。
無限遠調整前。無限遠にしても、手前にピントがあってしまいます。
調整後。左がF2.0, 右がF4.0。ただし、スペーサーを完全にはずしてしまったので、かなりオーバーインフ。目盛が1mのところあたりが無限遠です。
2008.6.28 世界のM42マウントレンズ(4) カメラレビュー No.38
”世界のM42マウントレンズ”の”M42マウントレンズの世界をいく”(宮崎洋司氏)の記事の中に、もうひとつ面白いのがありましたので引用させて頂きます。
”それでも、それでも詳細を、という方は、他誌にて恐縮ながら1996年6月発刊の朝日ソノラマ刊のカメラレビューNo.38「プラクチカマウント」を入手していただきたい。そこには七転八倒?しながらまとめた「国内編」と、島和也氏と編集が協力してくれた「海外編」のM42マウント交換レンズ一覧表が34ページにわたって記載されているので・・。”
早速アマゾンで購入しました。1,189円也。
2008.6.27 世界のM42マウントレンズ(3) Wrayflex
”世界のM42マウントレンズ”の”M42マウントレンズの世界をいく”(宮崎洋司氏)の記事に次のような記載があり興味をひかれました。引用させて頂きます。
”●Wrayflex (Waray Optical Works-London)
(中略)
マウントはごくM42に近いがM42ではなくM41で、フランジバックが長く、無限遠での突き当て撮影は御法度だ。”
つまり、オーバーインフではあるが、そのままM42として使えるということですね。参考になりました。
2008.6.26 世界のM42マウントレンズ(2) ASTRO
”世界のM42マウントレンズ”がどこかで読んだ記事ばかりだなぁと思っていたのですが、以前写真工業で42レンズの特集をした記事をそのまままとめた本ですので、当然ですね。手元にある写真工業だけでも2007年10月号、2006年11月号などで特集が組まれています。
一番面白かった記事は、一番最後に掲載されている”M42マウントレンズの世界をいく”(宮崎洋司氏)の記事です。たとえば、つぎのような記載がありますので引用させて頂きます。。
●ASTRONAR-D
ASTRONARブランドは、すべてが単焦点レンズ群で占められており、28mm F2.8から800mm
F8まで10種であった。
●ASTRO
こちらも、ASTRONARと同様に単焦点レンズ組で、25mmでF2という大口径のASTRO
Gauss-TacharからASTRO APO Telestan 2000mm F11まで22種、すべてが自動絞り式であったのはお見事。
2008.6.25 世界のM42マウントレンズ
本屋に”世界のM42マウントレンズ”(写真工業7月号別冊)が売っていたので購入。写真工業自体は置いていないのに、別冊はたくさん置いてありました。
パラパラとページをめくると目にとまったのがウルトロン50mm F1.8。ウルトロン50mm
F2を一眼レフ用で使うために最前面に凹レンズを追加したと書いてあります。大変シャープなレンズだそうです。
エルンスト・アッベ・イエナ T 50mm F2.8。中身はテッサーだそうですが、名前がいいですね。もし見つかれば欲しくなりそうです。
スピラトーン 135mm F1.8。1978年当時、日本からアメリカに輸出された135mm
F1.8のレンズの銘柄はスピラートーン以外に6種類もあったそうです。Eyemik,
Fomula, Kenlock, Owen, Promuraの5種類は多分同じもので、シグマとスピラトーンは別の物。他のレンズが800g前後であるのに対し、スピラトーンだけ1,160gもあるので高級っぽい感じです。以前カメラ屋で見たことあるのですが、相場が分からないですね。
2008.6.24 東京都庁舎パノラマ失敗例
(スティッチ失敗例)
World Wide Panorama 608 "Elevation" には新宿住友ビル(三角ビル)を出品しました。もうひとつ東京都庁舎の展望台からも撮影したのですが、うまくパノラマ合成できず、失敗作となりました。もう少し何とかならないかと修正を続けたのですが、やっぱりだめでした。残念。せっかく2時間もかけて修正したので、パノラマクリエーターの参考になればと思い、失敗例を公開します。
2008.6.23 KOMURA 1.4/85mm Nikon F mount
KOMURA 1.4/85mm Nikon F mountのきれいなのが店に出ていたので、マウントアダプタでEOSに取り付けてみようとしたのですが、残念ながらKindai製のマウントアダプタを取り付けることはできませんでした。マウントの最外周のカバーがマウント面よりカメラ側にかなり長く伸びているため、これが邪魔になってアダプタが入りません。もちろんこの出っ張りを削ればいいのですが、せっかくのきれいなレンズが汚くなってしまうので、買うのをやめました。傷だらけで安いのが見つかるか、M42マウントのが見つかるまでお預けですね。
普通のニコンのレンズの様に、マウント金具が数本のネジで固定されているのであれば、これをはずしてEOSマウントに取り換えられるのですが、KOMURAにはネジが見えません。
2008.6.22 NIKKOR 85mm 1:1.4
Nikon NIKKOR 85mm 1:1.4 208941
最近75mmから90mm、F1.5からF2.0あたりの古いレンズばかり使っているのですが、現在市販されている大口径中望遠レンズとどの程度の違いがあるのかについては、ほとんど調査していません。Canon
EF 1.8/85mmを基準にしたテストを一度だけやったのですが、少なくともF1.5より明るい基準レンズが必要だなぁと思っていました。そこで、1981年に発売され、その後20年に渡ってニッコールを代表する大口径レンズとして君臨した"Aiニッコール85mmF1.4S"を基準機として入手しました。というのは真っ赤な嘘で、今本を見ながらこじつけた理由です。このレンズが優秀なことは間違いないのですが、今まで気にとめたことはありませんでした。キヤノンのF1.2の方が派手でいいかなあと。
これを買った本当の理由は、安かったからです。レンズはきれいですが、ヘリコイドがちょっと硬いので格安だったのです。比較用にはヘリコイドが硬めの方がいいのです。ちょっと触っただけでピントが動くと困るのです。
キヤノンのボディーには合わないデザインですね。でも、とてもコンパクトなので使いやすそうです。
2008.6.21 欲しいレンズ35 Zunow 100mm F2
Zunow 100mm F2を検索したら、ドイツの某カメラ店のWebに一本出ていました。ライカスクリューマウント。だいたいZunow
5cm F1.1の2倍くらいの値段。これは欲しいというより、見てみたい、というか見るだけで十分といった感じですね。
58mm F1.2の方は全く見つかりません。これは輸出するほど作られていないそうですので、日本で探すしかなさそうです。もし売りに出たとしたらどれくらいの値段になるのか見当もつきません。
2008.6.20 ズノーカメラ誕生
ズノー 100mm F2があると聞いたのですが、Webではうまく検索できないので本を買いました。”クラシックカメラ選書13 ズノーカメラ誕生 戦後国産カメラ10物語” 萩谷剛著 朝日ソノラマ刊です。新品は売っていないので、アマゾンで古本を探したところ、1.980円で出ていたので購入。もう一冊同じ値段で出ていましたので、まだの方はどうそ。この手の古本を探すのはアマゾンが圧倒的に便利です。
ズノーカメラの設計図がそのまま出ています。58mm F1.2, 50mm f1.8, 35mm F2.8,
100mm F2の構成図もばっちり出ています。
- 58mm F1.2 これはズマレックスですね。5群7枚。カーブがきつくて製造が大変そうです。
- 50mm F1.8 これはユニライトF2の一番後ろのレンズを2枚張り合わせにしたような形です。5群6枚。
- 35mm F2.8 これは普通の逆望遠です。5群6枚。
- 100mm F2 これはゾナーですね。ゾナー 85mm F1.5の後群を2枚張り合わせにしたもの。ライカマウントからの転用。3群6枚。
50mm F1.8は標準レンズだったので、カメラの生産台数と同じ約500本が出荷されたと思います。他のレンズの出荷本数は次のように書かれています。
”販売されたスノーカメラはほとんど50mm F1.8付きで、58mm F1.2はごく少数、100mm,
35mmとも合わせても100本はいかないそうだ”
2008.6.19 欲しいレンズ34 ユニライト UNILITE F2
1944年にWRAY(レイ)社のC.G. Wynneが、ダブルガウスの後群のダブレットを深いメニスカスに置き換えることにより、3本の優れたレンズを設計しました。これが、F2ユニライト、F1.9シネ・ユニライト、F1.0
CRTレンズです。これを後に有名になるシュナイダーのクセノターやツアイスのビオメターを同じ型に分類する本と、別の型に分類する本があります。
別の型に分類する場合には、メニスカスの厚さによります。厚い場合にはユニライト型で、F1.0 - F2.0の明るいレンズに適します。薄い場合には、前群ガウス・後群トポゴンの折衷型となり、F2.8程度で広角レンズに適します。
F2ユニライトはWrayflexについている50mmが有名ですが、その他の焦点距離は聞いたことがありません。50mmをEOSに改造するのは難しそうです。F1.0
CRTレンズはうちに2本もあるのですが、バックフォーカスが短く後玉が巨大なため、これも改造できません。長い焦点距離のF2ユニライトが存在すればいいのですが。
WRAYにはもう一種類F0.71のレントゲンレンズというのがあるらしいのですが、もちろん見たことはありません。
2008.6.18 欲しいレンズ33 Hugo Meyer Megon 1:2 f=100mm
Hugo Meyer Megon 1:2 f=100mmは寫楽彩に出ているだけで、他には全く出ていない大変レアなレンズです。そのレンズ名はMeyer社の主力レンズになることが約束されていたようにも聞こえます。シュナイダーの
Xenogon - Xenon - Xenar や、コニカの Hexagon - Hexanon - Hexar や、Goerzの
Hypergon - Hypar などがあることを考えると、Megon - Megor - TeleMegor になるはずだったのかなぁと想像できますが、そうはなりませんでした。後年、Primagon
- Primoplan - Primotarというシリーズのようなものができます。
たまにMegonをWebで探してみるのですが、全く見つかりません。まさにレア中のレアといった趣です。
2008.6.17 欲しいレンズ32 KOMURA 1.4/85mm
昨日書いた1.2(T1.4)/75mmの値段を聞いたらとても高かったです。20本しか生産されていないそうですので、しかたないですね。
さて、日本の一眼レフ用の古典的大口径レンズとして有名なものに、コムラー
1.4/85mmがあります。写真工業2004年5月号によりますと、”作例をみていただけるとわかるように、開放ではピントがかなり甘くコントラストも低い。ねぼけた感じだ。しかし1段絞るとピントに芯が出てきて、コントラストも向上し、2段絞ったF2.8では実にしっかりとした画像に変貌する。”
クセ玉好きには理想的なレンズですね。文章も理想的です。開放でどのように甘いのかに言及していないし、作例の写真が小さすぎて何のことやらさっぱり分からないので、こりゃ自分で買って試さなきゃと思わずにはいられないです。なお、Webでも開放の描写の分かる作例が見つかりません。
2008.6.16 欲しいレンズ31 COMPUTAR 1.8/135mm
"COMPUTAR Low Light TV Lens Multi-Coated f=135mm 1:1.8 82φ Made in
Japan"と刻印のあるレンズが以前から売りに出ているのですが、誰も買いません。大胆な名前で私はいいと思うのですが。M42マウントなので改造しなくてもアダプタで使えるので便利そうです。
そういえば、1.2(T1.4)/75mmなんてのもでてますね。ニコンFマウント。こちらは特注品のようでさらに魅力的ですが、特にレンズの名前がないのが残念です。
2008.6.15 Leitz Dimaxのスペック
Leitz Dimaxには25cmと書いてありますが、もう少し長いようです。Canon EF300mmF4と比べてみると同じくらいの画角でした。口径比はF5.0くらいなのですが、実際の明るさはF8.0くらいで、かなり暗いです。ですので、このレンズのスペックを今の基準で考えると300mm
F8となります。
2008.6.14 北総の小江戸 水郷佐原
”佐原はかつて利根川水運の中継基地として繁栄し往時の面影を残す土蔵造りの商家や千本格子の町家が並び「小江戸」の情緒が漂います” (水郷佐原観光協会のパンフレットより引用)。佐原といえば、水郷佐原水生植物園の花菖蒲の写真をよく見ます。パンフレットを見ると水生植物園はすぐ近くにように書いてありますが、実際には結構遠いのです。”あやめ祭り”期間中はシャトルバスが出ていますが片道500円は高いんじゃないかと思い、何か良い方法はないか聞いてみると、レンタサイクル(一日300円也)が安いとのこと。片道約8kmは楽勝だと思ったのですが、利根川の堤防は強烈な向かい風。このあたりは太平洋から筑波山まで50kmほど平地が続くので障害物が全くなく、素晴らしい見通し。その代り強風。田圃の中の民家は敷地の周りを高い生垣で囲ってありました。
2008.6.13 Leitz Dimax 25cm
Dimax f=25cm Ernst Leitz Wetzlar
ジャンクの棚に見慣れぬレンズが入っていましたので救出。見たところレンズは3枚玉でバル切れの心配もないし、ピント合わせもスムーズにできます。絞りもシャッターもないので使う人はいないのでしょう。
"Episcope"という装置についていたようです。
簡単なピント合わせ機構ですが、スムーズに動きます。
前玉口径が約5cmですので、F5.0くらいだと思います。
後玉は簡単にはずれます。
やはり3群3枚のトリプレットのようです。
暫定ガムテープマウント。25cmはやっぱり長いですね。
2008.6.12 足助
愛知県豊田市の足助に行ってきました。足助には塩の道の宿場として栄えた古い町並みが残っています。高台から見た街並みの全体図をご覧ください。
足助の南側の高台に建つ足助中学校付近から見た街並み (Watson 1.9/3"
F=5.6 パノラマ合成)
足助の北側の高台に建つ宗恩寺の晩鐘からみた足助の町並み (RIKENON 1.4/55mm
F=4.0 パノラマ合成)
2008.6.11 PhthonとOpenGLを使ったCubicVR Viewer
私のOpenGLのブログで、Python(プログラム言語)とOpenGL(3D グラフィックAPI)を使って簡単なCubicVR
Viewerを試作してみました。立方体の内側に6枚の写真を貼りつけて、立方体を回転させるだけで、スムーズな360度パノラマが表示されました。今までは表示ソフト(QuickTimeとかFlash
Player)で何か特別な変換をしているのかと思っていたのですが、何もしていないようです。使い勝手の良いソフトにするには、それなりに苦労があると思いますが、原理的には至って簡単なものであることが確認できました。
2008.6.10 点光源テスト
Watson 1.9/3"を理解するために点光源テストを行いました。本来この日誌で扱う内容なのですが、分量が多いので、トップページに掲載しました。大口径レンズの場合、画面中心はシャープで、周辺に行くほどクラゲが大きくなるものだと思っていたのですが、そうでもないようです。レンズによっていろいろですね。これがレンズの性能を表すわけではありませんが、描写を理解する時にヒントを与えてくれることは確かです。
たとえば、Astro Gauss-Tachar 2/100mmと、Dallmeyer Super-Six 1.9/3"と、Leitz
Summarex 1.5/85mmは描写が似ていると思っていたのですが、このテストでも似たような傾向を示しました。
2008.6.9 WATSON LONDON 3IN f/1・9(7)
WATSONの中身はいったい何なのか、WATSONのオリジナルなのか、どこかのメーカーのOEMなのか?
典型的なダブルガウスであることに間違いはなく、スーパーシックスに近いことも確かです。ビオターに近いような気もします。しかし、よく分かりません。後ボケのクラゲの前後に尻尾が出るのはユニークなので、WATSONのオリジナルなのかもしれません。あるいはこの個体だけの問題なのかもしれません。真相はまだ闇の中です。
一点だけ分かったことがあります。スピードパンクロがクラゲが出ないということです。
水車小屋の向こうの林の中に沈む夕日。屋根のてっぺんあたりに薄曇りの弱い夕日があります。
Watson 1.9/3" F=1.9
ワトソンのクラゲです。尻尾が外側に出ているのと、内側に出ているのがあります。ユニークです。
Zeiss Biotar 1.5/75mm F=2.0
ビオターのクラゲは尻尾が全部内側を向いています。これが普通です。Kino Plasmatはこれが盛大に出ます。
Cooke Speed Panchro 2/75mm F=2.0
スピードパンクロはクラゲがほとんど出ていません。高性能と言われる理由はこのあたりにあるのかもしれませんね。
2008.6.8 Kern Visifocus
”アルパブック”(豊田茂雄著、朝日ソノラマ)を読んでいたら、マクロスイーター
50mm F1.8のところに、次のような記載がありました。
"Visifocus"と呼ばれるケルンレンズ特有の自動焦点深度表示装置(焦点深度が赤点で表示される)が採用されている。”
YVARにも同じものがついていました。見る分にはなかなか面白い仕掛けですが、これで絞りが重くなっているような気もします。
2008.6.7 WATSON LONDON 3IN f/1・9(6)
WATSON LONDON 3IN 1/1.9 No S 1552
未知のレンズWATSON 1.9/3"が到着しました。販売店の写真では相当ぼろぼろのようでしたが、思ったよりきれいです。レンズの反射を見ると、明らかに4群6枚のダブルガウスです。
カメラ屋さんの話ではフォーカルプレーンシャッターの中判スチルカメラ用のレンズとのことでしたが、実際のところ、そうは見えません。やはり映画用のレンズを後で別のヘリコイドに入れたように見えます。
ニコンFマウントのヘリコイドに入っています。レンズの最後尾から焦点面まで59mmほどですので、ハッセル、ペンタ645、マミヤ645などには使えません。
マウントアダプタを介してEOSに装着。割とコンパクトです。
一番前の輪が絞り、次がフォーカス。回転ヘリコイドですのでちょっと不便ですが、とてもスムーズです。
そのへんにあったフードとキャップをつけて準備完了。
2008.6.6 WATSON LONDON 3IN f/1・9(5)
ジオグラフィック氏からさらに詳しいワトソンの情報を頂きました。
http://www.savonabooks.free-online.co.uk/watson/table.htm
http://www.luikerwaal.com/newframe_nl.htm?/merk_watson1_nl.htm
まさに私の買ったレンズのシリアルナンバーが記載されていました。
http://www.savonabooks.free-online.co.uk/watson/oinos.htm
S1552 Camera Lens - Watson London No.S1552 3in T/1.9" [HC]、まさにこれです。
他に記載のあるCamera Lensは、Holostigmatだけでした。
No. 285 4in. Holostigmat Series 1
No. 2467 3.9 inch f11.3 Holos wide-angle (Brass)
No. 2539 5 1/8inch Holostigmat Coated Ser. 1
ワトソンは顕微鏡が主力にメーカーのようでして、カメラ用のレンズのシリアルナンバーは別系統のようです。
2008.6.5 WATSON LONDON 3IN f/1・9(4)
早速ジオグラフィック氏からワトソンの情報を頂きました。
”ワトソンは顕微鏡を多く作っていますが、木箱のレンズ付きのカメラも多く作っていたメーカです。結構面白いレンズが多いのですが、数が少ないのでなかなか手に入りにくいメーカです。”
これに力を得て、もう少し検索したところ、ワトソン社の1910年から1915年にかけての広告が見つかりました。ttp://www.edinphoto.org.uk/pd/pd_watson_adverts_1915_06.htm#advert
"Holostigmat"(ホロスチグマット)というレンズを作っていました。これは典型的な反転ダゴールタイプですね。そこで、”写真レンズの歴史”(ルドルフ・キングズレーク著、朝日ソノラマ)を見直してみると、ちゃんとワトソンに関する記述がありましたので引用します。
”(ダゴールの)逆向き構成はツァイスのオルソ・プロター(Ortho-Protar)に使われ、またA.F.コンラディは1905年のワトソン・ホロスチグマット(Watson
Holostigmat)に使っている。1903年のシュナイダーの広角のアンギュロン(Angulon)の外側の面を、軸上光束の直径よりきわめて大きくして口径食の問題を解決した。”
2008.6.4 WATSON LONDON 3IN f/1・9(3)
WATSON社はどうやら老舗の顕微鏡メーカーだったようですが、はっきりしません。シリアルナンバーはS
1552という番号ですがSの意味は分りません。今アメリカから日本へ輸送中で、成田あたりにあるようです。
2006.6.3 ROSS XPRES 50mm f1.9
ROSS XPRES 2 inch 50mm f1.9 ( Super Six Dallmeyer )というめずらしいレンズがeBayで一旦売りに出たのですが、すぐキャンセルになってしまいました。多分Super-SixをROSSがXPRESという名前で売ったんじゃないかと思われますが、真相は分からずじまいでした。
2008.6.2 Kern-Paillard YVAR 1:3.3 f=100mm
Kern-Paillard Switzerland YVAR 1:3.3 f=100mm AR No 286707
16mm映画用の細いYVAL 3.3/100mmをEOSに改造したらどうなるかという実験。YVALはトリプレットのようでして安く買えます。本当はSWITAR
1.9/75mmが欲しいところですが、安いのはなかなか見つかりません。
レンズは真ん中より前(左側)に入っており、右側はただの筒ですので、適当に切れば一眼レフに改造できます。
16mmカメラの標準レンズは25mm程度なので、これはその4倍の望遠レンズです。35mmで言うと、200mm相当。細長いです。
キャップのロゴ。
フードとキャップ付き。
EOSマウントの取り付け。少し小さめの穴をあけて、金槌でたたきこんであります。
ユニークな外観となりました。無限も出ていますし、イメージサークルも問題ないようです。
2008.6.1 アルパブック到着
Amazonで注文した翌々日に届きました。速いです。千円ですが、きれいな本でした。ぱらぱらと見てみたのですが、よくぞここまで調べたものだと感心しました。アルパは45年間で約4万2千台、機種数約42。少量生産のものばかりなので、ここまでまとめるのは大変だたと思います。レンズの方では、デルフト、シュナイダー、アンジェニュー、キノプティック、キルフィット、シャハトなど、各社のレンズの構成図が掲載されているので助かります。
興味をひかれるのは、Kern Macro Switar 50mm F1.8の構成図でして、標準的なダブルガウスの前から2枚目を、2枚の凸メニスカスに割ったような形の5群7枚構成です。F1.9の方は5群8枚だそうですが、構成図がないのが残念です。
もうひとつ興味をひかれたのが、Schneider Xenon 50mm F1.9の構成図です。構成図を見ると4群5枚で、ダブルガウスの第2群を厚い貼り合わせのないメニスカスに置き換えたような形です。あるいはWRAYのF2ユニライトを前後逆にしたような構成です。ところが本文中では4群6枚と書いてあり、図と違うのです。単純な誤植だと思われ、また別にどちらでもよいことなのですが、妙に興味をそそられるのでした。
2008.5.34 第11回世界の中古カメラフェア
渋谷東急の世界の中古カメラフェアに行ってきました。雨の土曜日ですので大盛況でした。特にめずらしいものはなく何も買わなかったのですが、昔の同僚とばったり会って久しぶりに喫茶店でゆっくり話をしました。彼は20年まえからライカマニアだったのです。カメラもレンズもとても丁寧に使っていました。それに引き替え私はカメラやレンズの扱いが雑なので、少し反省したのでした。
2008.5.33 RICOH RIKENON 1.4/55mm (2)
Webを見ていたら、このレンズは富岡光学のOEMだそうです。そしてニコンの下請けとはマミヤ精機だそうです。
そして、SEARSのレンズキャップがついたものもあります。
2008.5.32 OLD DELFT ALGULAR 3.2/135mmの構成図
カメラやさんでALGULARのレンズ構成の話をしたら、朝日ソノラマのクラシックカメラ選書-3 ”アルパブック”を見せてくれました。私の書いた構成図と違うのは、後玉の貼り合わせ面が平坦だということです。訂正します。
以前私が書いた構成図
アルパブックにあった正しい構成図の模写
アマゾンでこの本を探したら、古本が千円で売りに出ていましたので購入しました。まだの方は早めに買っておいた方がいいかもしれません。このシリーズの”写真レンズの歴史”は私が2年半前に買った時には3千円くらいのが売りに出ていたのですが、今では1万2千円のものしか出ていません。
2008.5.31 RICOH RIKENON 1.4/55mm
RICOH AUTO RIKENON LENS 1:1.4 f=55mm No. 24097
初のリケノンです。1962年発売のリコー・シングレックスについていたレンズで、ニコレックスF用の旧ニコンFマウントとだそうです。
ニコンFマウントとはわずかに違いますので、そのままではニコンFには取り付けることができません。
リコーのホームページには次のように書いてあります。
”輸出部門から海外向け一眼レフの要求が強硬に出されたが、当時の理研光学の技術ではフォーカルプレンシャッ
ターカメラの生産はむずかしく、業を煮やした輸出部門が板橋にあった小外注のカメラを仕入れてしまった。
その工場は日本光学のニコレックスFの部品を作っ
ていたため、出来上がったカメラはニコレックスFと名前が違うだけのカメラになってしまい、マウントもニコンマウントになっている。
サンプル程度に出荷されただけで終わった。”
なかなか高級な作りです。専用のキャップが魅力的。ただこのキャップはゆるすぎて、すぐはずれてしまいます。
ニコレックスFと同じカメラをニコンの下請けから仕入れて、自社のレンズをつけて売ったようです。無茶なことしますね。
現在のニコンFマウントよりは爪が長く、ニコンFのカメラに装着できません。ここを少し削ればニコンFに装着できるそうです。
マウントのスペックは同じでも、ニコンとは作りがだいぶ違います。左がリコーで右がニコン。リコーのはネジが隠してあり、美しいです。
ニコンのマウントは一番外側がフランジ面より少しカメラ側に出っ張っているのですが、リコーのは引っ込んでいます。これはそのままEOSマウントが貼れそうです。
リコーの絞り連動レバーの近くの爪の長さは23.5mm。
ニコンのは20.5mm。3mm削ればニコンに取り付けられるのですが、あまり削りやすいところではありません。
そこで、思い切ってEOSのマウントを直接貼り付けてみました。若干オーバーインフですが、ほぼぴったりです。
マウントより少し後ろに出ますが、これくらいならぎりぎりEOS 5Dのミラーとぶつかりません。
リケノンEOSマウントの完成。所要時間約2秒。(瞬間接着剤が乾くまで)
絞り羽根が9枚ですので、絞ったときの美しいボケが期待できます。
2008.5.30 WATSON LONDON 3IN f/1・9(2)
これがそのワトソンです。ニコンFマウントに改造されていますが、いったい元は何のレンズだったのか、さっぱり分りません。
2008.5.29 WATSON LONDON 3IN f/1・9
イメージサークルが足りなくて全く使っていなかったCOOKE 40mm f/2を、未知のレンズWATSON
LONDON 3IN f/1・9と取り替えてもらう交渉が成立しました。一週間ほどで到着の予定。中身はたぶんDallmeyer
Super-Sixではないかと思うのですが、ひょっとしたらWray Uniliteかもしれません。それともRoss
Xtraluxかもしれません。いやいやCooke Opic/Speed Panchroかもしれません。WATSONのことが何も分からないので、ロンドンにあるメーカーをただ列挙しただけです。刻印のf/1・9が"."(ピリオド)ではなく”・”(中点)であるのがイギリスのレンズに共通した特徴なのですが、LONDONと明記してあるので、うんちくには使えないのでした。
WATSON LONDONというのはWebで検索しにくいキーワードです。Emma Watsonとかばかり出てきて、ちっともレンズ関係の記事が見つかりません。WATSON社についての情報をお持ちでしたら、ぜひ教えてください。
2008.5.28 山形
山形に来ています。仙台から仙山線に乗って、松尾芭蕉の奥の細道で有名な山寺に立ち寄りました。山寺は思っていた以上に趣のあるところでした。天候にも恵まれ、すばらしい風景でした。持ってきたGauss Tachar 2/100, Kino Plasmat 1.5/75, Nikor 1.2/55は山寺の幽玄をうまく表現してくれました。後で編集してアップします。明日は米沢で仕事して帰ります。
2008.5.27 レンズの焦点距離
中将姫光学さんから掲示板に次のようなコメントを頂きましたので、私なりに考えてみました。
(中将姫光学)ところで、R-D1を使い始めて気付いたことがあります。焦点距離がだいたい1.5倍になるのですが、35mmはほぼ50mmに、50mmは75mmに90mmは135mmに135mmは200mmになり、ほとんどライカのレンズの種類に相当していきます。なにか、そういう法則性によって焦点距離を決めてからレンズを設計していったのではと想像しています。
(ksmt.com) 私の推測ですが、ライカ以前にはよい引き伸ばし機がなく、密着プリントが普通でした。プリントの大きさがすなわち乾板の大きさであり、写真が大衆化するに
つれて、小さな乾板になります。その時、乾板を半分に切るということが行われ、たとえば8x10の半裁が5x7、対角線の長さがだいたい√2になります。テッサーなどの昔のレンズの画角がすべて同じですので、乾板の大きさ、すなわちイメージサークルに応じて√2系列の焦点距離のレンズが売られました。つまり、写真屋に行って一番大きなプリントを注文すると、300mmレンズと8"x10"の乾板を写真屋さんがカメラにセットしたわけです。これがライカ以降にも引き継がれたのではないかと思っています。
本当にそうなのでしょうか? 簡単にチェックしてみました。
ありゃー、90mmも135mmも系列にないではありませんか。でもこれはフィルムの話ですので、乾板では135mmが使われていたはずです。
こちらはあまりよく理解していないのですが、昔の蛇腹カメラにはけっこう135mmが使われていたようです。
次のWebを参考にさせて頂きました。
http://www.youart.co.jp/dtp/toku/jiten/gazou02.html
http://members.jcom.home.ne.jp/coopers/photo/FilmSize.htm
http://www5e.biglobe.ne.jp/~clenssic/lenssam2.html
2008.5.26 EPSON R-D1
EPSON R-D1を買ったとか、買う予定があるとかいう話はないのですが、エプソンのWebを見ていたら面白い書き方がしてありました。
http://www.epson.jp/products/rd1s/overview.htm によりますと、
「R-D1sにはカールツァイスやフォクトレンダーに代表される最新のレンズはもちろんのこと、新旧200本近い豊富な種類のレンズが使用可能なMマウント互換の『エプソンEMマウント』を採用しています。」
最初読んだ時には、カールツァイスやフォクトレンダーのレンズを使いたくてR-D1を買う人はいないだろう、ライツの間違いじゃないの、と突っ込みたくなりました。しかし、数秒後に意味が分かりました。コシナのカメラなのでコシナのレンズを買いましょうという意味なわけですね。