EOS10D日記その 53 ---


2025.04.17 Steinheil Gruppen Aplanatステレオカメラ

LAMPERTI & GARBANATI MILANO 24x24 cm (9.5 x 9.5 inch) plate cameraにSteinheil Gruppen Aplanat Stereo Set(1879)を取り付け。
普通のレンズボードに取り付けることはできません。なぜなら、
(1)レンズの座金が大きすぎて、レンズボードの横幅15pに納まらない
(2)レンズの焦点距離が160mmくらいなので、レンズボードの前にレンズを取り付けると遠景にピントが合わない
これら二つの問題をクリアするため、レンズボードをカメラの内側に入れ、外側のボードで固定する方法をとっています。
LAMPERTI & GARBANATIのようなストレートな蛇腹のカメラは、蛇腹内部に大きなスペースがあるので、21pもある大きなレンズボードを入れることができます。
ステレオ画像を左右分離するため、フィルムバック側も改造しています。デアドルフの5x7バックをベースにして、左右分離用の板を組み込み。蛇腹を追加して内面反射を防止。ピント合わせしてもフィルムにぶつからない構造。




2025.04.16 Voigtlander Orthoskop

No 8049 Voigtlander & Sohn in Wien u Braunschweig
1860年ごろに製造されたOrthoskop。1840年ごろウィーン大学のペッツバール教授が設計したF8.7の広角レンズ。フォクトレンダーに託された設計図は一旦忘れ去られました。1854年になって広角レンズの需要が発生し、ペッツバール教授はこDietzlerに製造を委託します。評判が良かったので、ペッツバール教授とケンカしていたフォクトレンダーも14年前に受け取った設計図を思い出して製造し、Orthoskopという名前で売り出しました。一時は売れたのですが、すぐに欠点が指摘され、再び忘れ去られました。
フォクトレンダーがペッツバール博士からもらった設計図を忘れていたとの説が有力ですが、多分忘れていなかったと思います。設計した本人のペッツバール博士も製造するように督促しなかったわけですから、単に需要がなかったのだと思います。(1)F11-F15と暗く、単玉と明るさがほとんど変わらなかった(2)イメージサークルが大きいのが特長だが、ダゲレオタイプでは大きな写真の需要がなかった。
Orthoskopは500mm程度の長い玉が多いです。このレンズはたまたま300mm程度と比較的短く、使いやすそうです。





2025.04.15 日記再開

しばらくの間Facebookで情報発信していたのですが、検索が難しいので日記を再開します。