2015.4.5 Oiso 大磯
Camera: Deardorff 8×10(1925)
Lens: Jamin no. 1147(1857)
Film: SHANGHAI ISO 100 8x10 bloack & white film
Developer: Fujifilm Microfine (10 minutes)
Fixer: Super Fujix-L
My first shot of 8x10 film and Deardorff 8x10 camera. My first film developping. My first 1 second exposure using cap.
初の8x10フィルムでの撮影。初の自家現像。初のシャッターを使わない1秒露出。安政四年頃パリで製造されたJaminの約400mmの巨大なペッツバールレンズを本来の大きなフォーマットで使えるようになりました。
シャッターがないので暗い所でキャップを使って一秒ほど露出するしかありません。大磯在住のご夫妻にお招き頂いた時に、おいしい昼食を御馳走して頂いたうえに、モデルまで引き受けて頂きました。写真の歴史にとても詳しく、興味深い話が尽きません。
この日は8x10カットホルダーを3個持参し6枚撮影。一応6枚とも写っていました。
囲炉裏端にて。南側の大きな窓から入る柔らかい光で。F4.5 1sec
同じく囲炉裏端にて。F4.5 1sec
二枚ずつ皿現像したので、フィルムの角で傷がついてしまいました。しかし、8x10フィルムが大きいので、相対的に傷は目立ちません。35mmフィルムならコマ全体を覆うような傷なのですが、8x10では大丈夫。デジタル化した後に修正。フィルムをホルダーに入れるときにべたべたと付いた指紋や、フィルムを乾燥する時についた洗濯バサミの傷も同じ理由で気になりません。8x10だと人物からはるかに離れた位置の傷ですので。これは、予想外の8x10の利点。フィルムが大きいのですから、余裕満々ですから、おおらかにやればいいのです。
雨あがりの春の畑の入り口にて。F22 1sec
お宅の前で。写真の下部(フィルムでは上部)が写っていないのは、ポートレート撮影時に顔に光軸が来るようレンズをフォールしすぎたため。このレンズは巨大な割にはイメージサークルが小さいので、スクエアにした方がよかったようです。F8,
1 sec
小さな三脚(G1127 MK2)の上に木製8x10カメラを載せて、重いレンズを取り付けたために、露光中にレンズが揺れていました。しかしひどくブレルかというとそうではなく、一応ちゃんと写っていました。この点は、慣れると揺れが少なくなります。背中に担げる重量はこれが限界なので、技術でカバーしたいところです。(助手に担いでもらうか、筋力強化でしのぐことも可能)