2015.7.5 Harajuku 原宿
Monochrome images:
Camera: Deardorff 5x7
Film: Shanghai Seagull 100 5x7
Lerebours et Secretan, French landscape lens (around 1845)
Camera: Deardorff 5x7
Film: Shanghai Seagull 100 5x7
Carl Zeiss Jena No 57693 Planar 1:4 F=205mm D.R.P. 92313 Serie Ia, No 12
(1902)
Color images:
Camera: Canon EOS 5D Mark
II
Lens: Darlot Paris F.100 (F3.6) (1860s)
7/4(土)も7/5(日)も雨時々曇りの天候。木と蛇腹でできたカメラには厳しい条件ですが、梅雨時はそんなことを言っていたら撮影できないので、日曜日の夕方に撮影を強行することにしました。最初は小雨で傘をさしながらの撮影でしたが、そのうち雨が上がって、また降りだすという天候。そこそこ人通りは多く、機材が少し濡れましたが普通に撮影できました。光線状態はフラットで、ポートレートには案外と適していました。
今日の目的は中将姫光学さんから借りたルルブールの風景用単玉のテスト。メニスカスレンズ一枚と絞りだけの単純な構造ですが、写真術発明直後の1940年頃から20年ほどにわたり風景用のレンズとして使われていただけあって、なかなかシャープに写ります。撮影しなくても、ピントグラスを覗けばシャープなのが分かります。
このレンズのイメージサークルは5x7inchをぎりぎりカバーするかしないか。なので、Deardorff
5x7カメラを初の実戦投入。比較用に1902年(明治35年)にツアイスで製造されたPlanar
Ia 4/200mmを用意。このレンズをデジカメで使うとシャープであることは分かっていますが、5x7inchフィルムでは初めて使用。
Camera: Deardorff 5x7
Film: Shanghai Seagull 100 5x7
Lerebours et Secretan, French landscape lens (around 1845)
F=22, 1s
1枚目: 左上が黒いのはフィルムホルダーの引き蓋カブリです。撮影後に引き蓋を入れるときに斜めに入れたので引っかかってしまい、その時に光線漏れしました。何度も失敗しているので、撮影時に光線漏れ予想ができるようになりました。現像してみる予想通り。(予想できるが、防止はできない)
二枚目: 5x7のフィルムを4x5にトリミングすると、まともな写真になります。
三枚目: 右側の方は一秒間の静止画上手で、ほとんどブレていません。頭の右上にフィルムの傷があります。
四枚目: Canon EOS 5D Mk2 + Darlot Petzval 100mm (1860s)
f=22, 1S
四隅が黒いのはF=22でのイメージサークルが5x7inchより小さいためです。
最近、青緑色などの派手な色の髪が流行っているようです。赤い傘で顔が色カブリしていますが、モノクロでは影響ありません。
f=22, 1s
結構カメラ好きの方で、一眼レフで撮影するとのこと。ビューカメラでの撮影を見たのは初めてだとのことで、操作方法を説明しながら撮影。デジカメで撮影時には気付かなかったのですが、カメラに雨がかからないように傘をさしかけて頂いているようです。良く気がつく、感心なお嬢さんです。
F=16 (no stop down), 1s
午後五時を過ぎて少し暗くなってきたので、絞り板を撤去して開放で撮影。絞らないとソフトになると思っていたのですが、そんなことはないようです。それどころか、イメージサークルが広がって、ほとんど5x7をカバーしています。レンズの前に絞りを置いて絞ると、絞り板でケラレてイメージサークルが小さくなるという単純な原理のようです。
F=16 (no stop dowm), 1s
Mr. Eric Uys, a handsome professional photographer from South Africa. http://www.ericuys.com/
Camera: Deardorff 5x7
Film: Shanghai Seagull 100 5x7
Carl Zeiss Jena No 57693 Planar 1:4 F=205mm D.R.P. 92313 Serie Ia, No 12
(1902)
F=16, 1s
髪の色が徐々に変化して服につながるという凝った衣装(メークとコーデの統合みたいな)お嬢さん。「ドキドキ」がポイントのようです。日本語が上手で、英語の先生もやっているそうです。
1秒のスローシャッターではブレのでPlanar 4/205の性能は分かりませんが、5x7を余裕でカバーすることは分かりました。ルルブールの単玉に対する優位性をシャッターなしで証明するのはなかなか大変な作業のようです。