2016.3.27 Ginza 銀座
10x12 inch camera (no name, 1920s)
H Dallmeyer LONDON 3D No 93524, 1910s, (around 300mm, F6)
Steinheil in Munchen Gruppen Antiplanet, 1880s, (around 300mm, F6.2)
Monochrome 6x6cm images:
Rolleiflex Original, Tessar 3.8/7.5cm
(1930)
Film: FUJI ACROS 100 120 (modified to 117)
Color/Monochromw 3:2
images:
Camera: Canon EOS 5D Mark II
Darlot Paris F.100 (F3.6) (around 1865)
10x12 inch(四つ切カメラ)と紙ネガによる撮影のテスト。二号印画紙に撮影したネガを二号印画紙に密着プリントすることにより、コントラストが高くて、そこそこシャープなプリントを得ることができました。フィルムに比べて格段に安い印画紙と、洗面所の天井のLED電球だけで四つ切のプリントができるが魅力。最終的なプリントをスキャナーでデジタル化。
10x12 inch camera (no name, 1920s)
H Dallmeyer LONDON 3D No 93524, 1910s, (around 300mm, F6)
Dallmeyer 3Dは300mmのペッツバールレンズとしては驚異的に大きなイメージサークルを持ち、8x10は余裕でカバーします。さすがに10x12では四隅が黒くなりますが、昔のポートレートの雰囲気が出ると言えなくもない感じ。右上の空からの強い光により画面左側にフレアのようなものが見えます。
Rolleiflex Original, Tessar 3.8/7.5cm (1930)
Darlot Paris F.100 (F3.6) (around 1865)
ローライフレックスにACROSフィルムを入れてF8, 1/100sで撮影すれば、大変シャープな写真が撮れます。この条件だとカメラの機種はほとんど関係ないと思います。
10x12 inch camera (no name, 1920s)
H Dallmeyer LONDON 3D No 93524, 1910s, (around 300mm, F6)
紙ネガをスキャンして白黒反転。密着でプリントしてからスキャンするよりは、紙ネガをスキャンした方がシャープになります。フィルムだと透過光でスキャンする必要がありますので面倒くさいですが、紙ネガだと当然ながら反射光でスキャンできます。うちの一万二千円の複合機(MG7530)でもすいすいスキャンできます。ただし、四つ切の紙はA4よりはかなり大きいので、二回に分けてスキャンした後、Photoshopでつなぐ必要があります。(これはフィルムでも同じですが)
Rolleiflex Original, Tessar 3.8/7.5cm (1930)
ローライフレックスだと下から見上げることになるので、TASAKIの字が見えます。
10x12 inch camera (no name, 1920s)
Steinheil in Munchen Gruppen Antiplanet, 1880s, (around 300mm, F6.2)
Gruppen Antiplanetは300mmで10x12 inchをカバーする広角レンズです。この写真は光線漏れがあり左側が大きくカブってしまいました。フィルムバック(乾板なのでプレートバック)のしっかりと取り付けず、カメラとの間に隙間ができたのが原因だと思います。この後、横位置にするためバックを取り付けなおしたときには正しく取り付けたので問題は解消しました。
Rolleiflex Original, Tessar 3.8/7.5cm (1930)
10x12 inch camera (no name, 1920s)
Steinheil in Munchen Gruppen Antiplanet, 1880s, (around 300mm, F6.2)
両側の方がピンボケなのは、多分間違ってバックがスイングしているせいだと思います。デアドルフの場合には、ラックギヤが3本あるので、レンズの焦点距離によらずスムーズはピント合わせができます。その代わりカメラを薄くすることはできません。この四つ切カメラにはラックギヤが一本しかなく、前後のピニオンギヤを乗り換えて使用します。300mmのアプラナットや360mmにペッツバールはちょうどギヤの乗り換え地点にピント位置があるため、スムーズなピント合わせができません。これを回避するにはバックを手動で動かす必要があります。このときバックを平行に移動する必要がありますが、誤ってスイングしてしまうことが多いのです。バックを元の位置に戻さないと、カメラを折りたたむことができません。
Rolleiflex Original, Tessar 3.8/7.5cm (1930)
Rolleiflex Original, Tessar 3.8/7.5cm (1930)
Darlot Paris F.100 (F3.6) (around 1865)
4月10日まで西武渋谷店で開催されている写真展「ザ・サプール」コンゴで出会った世界一おしゃれなジェントルマン、の宣伝に来られた写真家茶野邦雄氏を撮影させて頂きました。右は写真展会場で撮影。思わず派手なスーツを買ってしまいそうになる写真展でした。(だから西武百貨店でやってるんだと思います)
Rolleiflex Original, Tessar 3.8/7.5cm (1930)
Darlot Paris F.100 (F3.6) (around 1865)
結婚式の披露宴帰りの方々。
Rolleiflex Original, Tessar 3.8/7.5cm (1930)
Goerz APOCHROMAT ARTAR 12 IN F:9
モノクロ印画紙は現在すべてオルソクロマチックです(以前はカラーネガからモノクロ印刷するためにパンクロマチック印画紙はあったそうです) 一方、カラープリント用の印画紙は当然すべてパンクロマチックですので、カラー印画紙は原理的にはモノクロフィルムの代用品となります。実際に試してみると、確かにパンクロマチックではありますが、銀の量が少ないようで、モノクロ用の現像液ではごく薄いネガしか得ることができません。これをフィルムと同じ方法でデジカメで複写しても画像が荒れてしまい、実用的ではありません。
ところが、薄い紙ネガをスキャナーで読み取り、Photoshopでダイナミックレンジ調整を行うと、諧調豊富なネガ画像を得ることができます。これをデジタル的に白黒反転すれば、きれいなモノクロポジ画像を得ることができました。どうやら、スキャナーとPhotoshopの組み合わせは色の薄い反射原稿から諧調豊かな画像を得るのに適しているようです。
四つ切のカラー印画紙は(FUJICOLOR Pro-L LUSTER)は50枚で6,790円(ヨドバシカメラ)なので、一枚約135円。現像液や定着液はモノクロ用を使うので、値段はほぼ無視できます。ACROS
4x5フィルムが一枚200円ほどですので、4x5のフィルムより安いです。四つ切の皿現像ができる人なら(だれでも簡単にできます。私が買った中古の四つ切の皿は一枚百円。百均の皿でも代用できると思います)
ちなみに、モノクロ印画紙もカラー印画紙も紙ネガとして撮影に使うときにはISO
50〜100と考えてよさそうです。