2016.7.28 Nicola Perscheid Doublet vs. Triplet
Nicola Perscheid 4.5/30cm (Doublet) -- 4.5/36cm (Doublet) -- 4.5/46cm (Triplet)
FOMAPAN 100 4x5 F=4.5
Closeup, FOMAPAN 100 4x5 F=4.5
EOS 5D Mark II F=4.5
RIETZSCHEL PROLINEAR F:1.9 / 13.5cm
F=1.9(EOS 5DII) -- F=4.5(FOMAPAN 4x5) -- F=22(EOS 5DII)
1925年頃製造されたF1.9で5x7inchをカバーするという驚異的なスペックのレンズ。
当時は Cooke OPIC, ERNOSTAR, Biotar, XenonなどのF2クラスの大口径レンズ黎明期。
これらのレンズが小型カメラまたはシネ用に開放からシャープなレンズを目指しています。
一方、PROLINEARは大判用で開放では甘い描写のレンズです。
そのようなマーケットは思ったほどはなかったようで、あまり売れなかったようです。
しかし、F4.5まで絞れば十分シャープで、F22では大変シャープです。
KIYOHARA KOGAKU No. 3536 VK70R
1986年にべス単をまねて製造された単玉ソフトフォーカスレンズ。
発売当初に買ったのですが、その後出番がなく、30年ぶりに使いました。
開放F5では球面収差のため、前の顔にも後ろの顔にもピントの芯があり、
どちらにもピントが合っているように見えます。当時はソフトフォーカスは
必ずしもピントが合っている必要はないので、自分の好きなところで撮影してください、
みたいなことを言っていたような気がします。撮影者がピントが合っていると思えば、
そこが合っている、ということでいいと思います。
色収差はあまりなく、近代的な感じがします。