2025.3.10 湿板写真

加藤さんのスタジオにモデルさんに来て頂いた湿板写真を撮影する場合、薬品の調子をみるテスト撮影が必要です。テストに使った(作品にはならない)写真を加藤さんから頂きましたので掲載します。

撮影:加藤さん レンズ:多分加藤さんのHermagisのPetzval lens。透過光で複写した時と反射光で複写した時でかなりイメージが異なります。

左側は透過光による複写。LEDライトボックスの上に湿板のガラスを置いて上からデジタルカメラで複写。顔が少し黒くなりますが、全体の諧調が豊かです。鶏卵紙にプリントした時のイメージです。写りこみはないので複写は簡単です。
右側は反射光による複写。アンブロタイプ(黒い布の上に湿板のガラスを置いて反射光でポジ画像として見る)をデジタルカメラで複写。顔が明るくなりますが、全体の諧調に豊かではない。アンブロタイプを鑑賞する時のイメージです。天井からの写りこみが激しいので、複写時には写りこみを消す工夫が必要です。

レンズ:多分Hugo Meyer Trioplan。反射光で複写。